行幸啓奉迎祭を終えて





 今回の奉迎祭は、TOPでも書いたように当日より1年前から話が持ち上がり,

多くの関係者が、「とんでもない、そんなことができるものか。」

と言った感じで神輿を出すことに反対でした。

 「八月の神輿だけでも大変なのに2ヵ月後に又同じ事しなければならないのか。」とか

 「祭りはあくまでも8月13日。それ以外は考えられない。」と言う心情的なものや

 「夏だからこそ盛り上がる。こんな寒い時じゃあしらけるだけ。」
などと反対理由はいろいろありましたが、

結局、神社側の熱意により、進められることとなりました。

 「一体、参加者があるものだろうか。」と言う心配をよそに自ら参加を

希望する人も多く同年8月の例大祭参加者を中心に割合スムーズに

輿舁(神輿一基に12名)とその手伝い各20名 合計504名が決定しました。
(祭典委員が四町で約100名 合計600余名)
 警察からの規制に対する協力要請は日が近付くに連れ厳しくなっていったようで、
最初は参加者の住所氏名の届け出程度で済むのかと思いきや、両陛下が焼津に
いらしゃる間は飲酒はおろか酒気帯びもだめ、会場外では声を上げてもだめ。
神輿を煽ることもだめ。とダメダメずくしで「これじゃあやらない方がまし。」

という気にもなりました。

 「せっかく募集した参加者もこれではやる気が失せてしまうのではないか。」

と、またもや心配になりつつも、更に、全ての参加者に、

規制に従う旨の誓約書まで書いてもらう事になりました。

果たして盛り上がることができるのだろうか。

そして迎えた当日、それも雨。心配はピークに達し、

そして発輿。

 ところが、始まってみると寒さが返って幸いしたのか、かなりの盛り上がり様で
 
神輿は煽られつづけ、あとは、写真を見てのとおり。

事前の注意事項も守られ無事神社へ

神社で煽られつづける神輿と人の波を見ているとこれが本来の荒祭りの姿ではないのか

と思えてきました。

 大廻しには手を掛けない大廻しは神輿と担ぎ棒を固定する大事なもの

という注意も最後まで守られて・・・

今回の写真には神輿正面の台下に入って両手で大廻しにぶら下がる者は写って

いませんでした。そのためか神輿がより神聖なものに見えてきました。

無印の白装束集団というのも、昔の祭りを知る周りの人から見ても良かったようです。

 今回の行幸啓奉迎祭は、

多くの規制をクリアしてまでも、参加した人達の祭りを愛する気持ちで成し遂げられた。

と言ったらオーバーかもしれませんが、大変意味のあるものだったと思います。

 そして、改革が言われている今後の夏の例大祭を存続させていくために、

多くの学ぶべき点もあったと思います。


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10月21日 御所車試運転  

10月27日 御所車で神輿を北御旅所へ 

10月28日 本番 前編   後編

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